▶日本文化講座「Let’s Do Kendo」が開催されました!

2019年07月24日

 令和元年度 日本文化講座「Let’s Do Kendo」が7月20日(土)に橋市道場で開かれました。講座当日の気温は30℃にも及び,座っているだけで汗が出そうな暑さでしたが,道場の中は少しひんやりとしており,歴史と伝統を感じさせるような空間の中講座を行いました。

 今回は中国,ベトナム,モンゴル,スイス,アメリカ,タイ,ケニア,バングラデシュ出身の外国籍市民を含むたくさんの方々にご参加いただきました。講座の講師を務めるのは,高校教諭として剣道を教えてきた,現在剣道六段の深田耕治先生です。海外から留学や就職などで来盛している方々と,盛岡市民が『日本文化』を通して交流をするという目的で私たちが開いている日本文化講座ですが,今回は武道,それも剣道に挑戦しました。橋市道場の門下生の皆さんにもご協力いただき,とても内容の濃い,盛りだくさんな講座になりました!

 

***講座の様子***

 講座では剣道の成り立ちや,竹刀・防具の説明,それが終わると実践として面打ち,小手打ち,胴打ちや応じ技といった難しい動きにも挑戦してみました。面を着けた橋市道場の門下生さんたちを相手に実際に打ち方の練習も行い,最初は恐る恐る打ち込んでいた参加者も,数を重ねるにつれ緊張感の中にも楽しさを見つけたような,そんな表情で取り組んでいたのがとても印象的でしたよ。門下生の皆さんが参加者に歩み寄り,より良い打ち方を教えてあげている場面も見受けられ,言葉は通じなくてもスポーツや武道を通して交流をすることは可能だということを改め感じさせられました。剣道におけるとても大事な要素,足捌きの説明の後は,みんなで一緒に「摺り足リレー」を行いました。先生が教えてくれた「右足はいつも前,左足はいつも後ろ」を意識しつつ,楽しくリレーをしながら摺り足を練習しました。

 最後に門下生の皆さんによる稽古のデモンストレーションを見学しました。これはもう「かっこいい!」の一言で,参加者の皆さんはじっとその様子を見つめていました。このレベルになるまでには,たくさんの努力を要したのだろうな,と思わせるような,ダイナミック且つ正確で,そして速い剣道の動きを楽しませていただきました。

 剣道というと防具や竹刀,胴着に袴など何かと準備が必要ですし,海外出身の方なら尚更手を出しにくいスポーツだと思います。しかし日本文化を語る上で外せない武道を通して是非国際交流がしたい!という思いで企画した講座でした。休憩中には国籍関係無く楽しそうにお喋りをしていたり,一緒に写真を撮ったり,笑い合ったりと講座に参加してくれた全員に楽しんでいただけたのではないかと思います。

 

ご参加いただいた皆様,ご協力いただいた橋市道場関係者の皆様,本当にありがとうございました!

Thank you all for being a part of the event! Kendo Saikoh!