▶国際理解講座(ネパール編) もりおか老人大学 乙部校

2019年07月17日

 今年度2回目の国際理解講座が,もりおか老人大学乙部校で7月12日に開かれました。前回同様,ネパールという国についてたくさん学び,ギミレ先生の日本,そして盛岡に対しての思いや,興味深いエピソードを交えたお話しはとてもおもしろく,あっという間に1時間20分が過ぎてしまいました。

 

 今回特に印象が強かったのは,ネパールでは近年女性の権利が重要視されているというお話しです。例えばネパールでは,市長が男性だったら副市長は女性,市長が女性だったら副市長は男性にする制度が導入されていたり,女性の政界進出も増加傾向にあるなど,男女平等を実現しようとする社会的風潮が見られるそうです。ギミレ先生はそんなネパールの発展に「これからネパールはもっと良い国になっていくと思います。」と仰っていて,聞いている方もわくわくさせられました。

 

 一方,教育現場では課題も多く,障がい児教育は日本に比べ大幅に遅れているそうです。例えば障がいを持つ子供たちは特別支援学校が無いため,普通の学校へ行き教育を受けるそうで,中には学校についていけず教育の機会を逃してしまう子供たちもいるそうです。識字率もまだ100%に達しておらず,教育の分野においては更なる発展が期待されています。

 

 生徒さんからもたくさん質問をいただき,「ネパールに帰る際に日本から持って行くお土産は何が喜ばれますか?」という問いには「日本のカレールゥが美味しいと好評です。お菓子よりも喜ばれますよ。」という意外な答えが!

 

 日本と似てるところや違うところ,ネパールについて新しく知ることもあり,とてもおもしろい講座になりました。ギミレ先生,雨の中お越しいただいたもりおか老人大学乙部校の生徒さん方,どうもありがとうございました!